今回、ある農園さんの誤発信における騒動の流れをこの記事で図に落としながら説明していこうと思います。便宜上、名前は仮名を使います。
経緯は各フェーズに分かれて進んで行きます。
※一部経緯の内容について指摘がありましたので、私自身の主張がある場合は青、指摘してきた方の意見を赤で表示しております(私の考えではありません)。お互いの主張がぶつかる部分でもありますので、是非読者の方が判断して頂ければ幸いです。
フェーズ ① 間違った情報の流布と訂正の動き
Twitterである農園さんが、日本国内で流通していない「遺伝子組み換えトマト」がさも存在するかのように、自分の農園ECサイトに出しているトマトを「遺伝子組み換えトマトではありません」と表記して売り、その旨をツイートしてしまったそうです。
この誤情報が広まってしまうと、この農園のトマト以外のものには遺伝子組み換えトマトがあるのでは?という考えが生まれ、買われなくなってしまう恐れがあります。
それに対し不特定多数の農家さんや一般の方が、訂正を求めるリプライや引用リツイートを送りました。一部、心無い言葉を浴びせてしまった方もいたそうです。思いの強さから言葉が鋭くなってしまったのはとてもよく理解できますが、間違は丁寧に指摘していきたいものですね。
農家のSさんも引用リツイートで間違いを端的に指摘したそうです。
フェーズ ② 最初の訂正文提示
ツイートから1日も経たないうちに、ある農園さんは訂正文を発信しました。しかし、その内容は大変杜撰なもので、具体的な対応策も書かれておらずサイトの優良誤認表記も多品目で残ったまま。
これでは不特定多数の農家さんも納得できるはずがありません。またもや訂正や批判が飛び交います。
杜撰な訂正は火に油を注ぐのだと、Sさんも実感したようです。
フェーズ ③ 再びの訂正文 → 批判や暴言の減少
翌日、再度謝罪訂正文がツイートされました。今回のものは要領を得た、ある程度具体的対策に言及するものであり、一部納得しないアカウントが指摘を続けるものの、概ね事態は批判や暴言といったコメント数においては終息に向かっていきました。
追記① ここにおいて、「終息」について2者の見解を記載しておきます。 Sさん:フェーズ②の段階で謝罪ツイートに対する攻撃的な反応(リプライ・引用RT)が26件だったのに対し、フェーズ③の段階では4件にまで減少していたため、これを以て「終息"へ"」と表現しました。「終息した」とは言っていません。 Nさん:ある農園さんが精神錯乱状態に陥り命の危険があったため、この段階では終息していなかった。「終息した」と「終息に向かっていきました」は同じ様な意味だ。
Sさんはフェーズ③では発言することなく具体的な訂正文が上がったことに少し安堵していました。
ただこの時点では一部から心無い言葉を受けたある農園の販売担当者の方も相当の精神的ダメージを受けてしまっていた様です。誹謗中傷で以て正義を主張することは、時に相手の人格をも否定する事がある事をゆめゆめ忘れてはいけませんね。
そして、そんな時に事件は起きました。
フェーズ ④ 突然の誹謗中傷
フェーズ③の翌日でしょうか、Sさんとこれまで何の関わりもない謎のアカウントから「人殺し」呼ばわりされ、大変心を痛めてしまいました。それでも自分に身の覚えがない以上、Sさんは毅然とした対応をすることにしました。
フェーズ ⑤ 突然の横槍
Sさんが謎のアカウントに対応している最中に、今度はNさん(仮名)というアカウントからDM(ダイレクトメール)が届きます。
すでに誤情報の訂正について事態が終息しかけていた段階で、フェーズ②の段階で静観していたSさんと「ある農園さん」との間に入り、上図の内容を送ってきました。
Sさんとしては、特段対立もしておらず直接リプライ等もしていないのに「今までのこと」と言われても意味がわかりません。また、すでに批判も終息しかけている状況でお互いが削除すべきだ!と蒸し返すような文言についても理解に苦しみます。
そして「何が事実かはどうでもいい」という言葉に、誤情報の流布によって実害を被る可能性のある農家さんがいるという状況を「どうでもいい」というNさんに些かの不信感すら覚えました。
とにかくタイミングが最悪だった
今回はSさんに対してほぼ同時期に2人からのアクションがあったためにややこしい事態になってしまいました。
議論の途中、どうも食い違う部分があったために事の経緯を確認していったところ、上図のような非関連性が浮き上がりました。
これには、Nさんがある農園さんの情報の中で一部秘匿しなければならない状況にあったため、あのようなDMの内容になったようです。
ただ家族をダシにしてしまったことに関しては、Sさんの置かれている状況を考えず軽率な発言をしてしまった事をNさんは反省し謝罪を頂きました。
追記② ここではNさんはSさんの心情に謝罪はしたものの、非を認めて謝罪したわけではない。 SさんがNさんのDMを誤解したことでNさんに謝罪があり、その謝罪を受けたNさんは快く双方和解へと進んだ。なお、NさんがSさんとのDM内容を無断でブログに転記したことについては何ら落ち度はない。DMについては完全に善意である。
つまり、フェーズ②〜③の段階である農園さんが精神的にダメージを受け、命の危険があったために大ごとにならないうちに双方が全て削除して引こう」と仲裁に入ってきた様です。
ただ、Sさんはある農園さんを精神的に追い詰める様な誹謗中傷は一切していませんでしたので、私とある農園さんとの間に入って仲裁する意味はそれほどありませんでした。Sさんはその上で、そういった事をしたアカウントに対して厳しい対処をした方が良いのではないか、と打診しました。
また、Sさんも状況が状況だったとはいえオーバーに解釈してしまった他、DMの内容を従業員(本当はオーナーの方)さんに真相を質問してしまった事をお詫びしました。
和解に向けて
認識が食い違っていたままの言い合いの中では、Sさんとのやり取りをNさんが無断で切り取り、ブログに転用するという事態まで発生しました。
当該事案については違法性については問えないものではあったものの、SさんとNさんのやり取りであると推測するには十分すぎる周辺情報もあり、悪質なものであると言わざるを得ませんでした。再三の削除依頼にも応じて貰えずSさんも大変悩みましたが、最初のDMに立ち戻り、双方の認識の齟齬を是正したことで最終的には記事を削除して頂く事ができました。
追記③ NさんがSさんとのDMのやり取りを無駄で切り取り、ブログに転用することは悪質ではない。記事の削除についてもSさんに何か言われて削除したのではなく、単にNさんの善意によるものだ。
和解条件の提示と受諾
和解にあたり、DMの内容をオーバーに解釈したことを謝罪したのち、Sさんのした主たるお願いは
① DMの無断転用記事を削除すること ② その他の記事ないしツイートの中で、ある農園に対して訂正・指摘を行った農家さんと一部の誹謗中傷をしてしまったアカウントを一括りにして「ネットリンチ」「ネットリンチ農家」と呼称しないこと ③ いたずらに他者を煽るような発言をしないこと
上記3つとしました。とはいえこの様に堅苦しく一覧にして突きつけたのではなく、会話の中で半ばお願いするような感じでお伝えしました。
Nさんは速やかに対応してくれ、
無断転用のあった記事は削除、その他記事タイトル及び内容に使用されていた「ネットリンチ」という文言を「誹謗中傷」に代替、煽るような発言についてはお互い気をつけようという双方注意という形に落ち着きました。お互い「悪意」はなかったという事を確認しました。
また、和解の条件としてその後も事実との相違点を相手方から指摘してもらい、当該記事の内容を都度修正しました。Nさん側、Sさん側双方とも納得いかないことはあるかもしれませんが、お互いが禍根を残すことは良しとせず和解することと相成りました。
総括
その言動が目に余る様な方はひっきりなしに現れ、Twitter農家の皆様にとっても大変な思いをしていることはTLを見ているとよくよくわかります。
ただ、気に入らないからとこちらが誹謗中傷してしまっては元も子もありません。
和解対応についても「もっと厳しく対処すべきだ」と考えて頂ける方もごく一部いらっしゃるかと思います。それに関しましては誠に勝手ながら、Sさんの顔に免じて矛を納めて頂ける事をお願い申し上げます。その気持ちだけで私はとても嬉しいです。
これからはなるべくお互いが関わらないように努めます。皆様も同様に目に入れて嫌だと感じるものは見ないようにしましょう。個々人の正義が許す限りは…
誹謗中傷への対処
Nさんとの騒動はこれにて一区切りです。
ただ、これからは最初の一人、突然私を「悪質極まりない人殺し」「ネットリンチ農家」と誹謗中傷し@ツイートとスクリーンショットを載せて名指しでツイートした「謎のアカウント」に対する厳しい対処を行なっていかなければなりません。
謎のアカウントは、農林水産省の公式アカウントに対しても「こいつらがネットリンチを繰り返している悪質な農家だ」とスクリーンショットを貼り付けてリプライを行なっています。
その後の態度ものらりくらりと反省の意思はまったく見られません。
よって、法的手続きによる厳しい対処を進めていく予定です。お金と時間が非常にかかります。一人で戦うには中々しんどい情勢です。どうか皆様、お力添えを頂けるようお願い申し上げます。
今回はここまで。ありがとうございました。
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