さて、電気栽培については私も皆様も一様に知識十分。それではいよいよ実験していきましょう。
今回の実験の主題
「電気栽培は屋内植物で素晴らしく機能します!シンプルな箸を使って屋内アンテナを作ることができます。」
今回は電気栽培の紹介サイトに書かれていたこちらの文言の真偽を確かめていく事が目的です。
栽培種子
今回はこちら、グリーンフィールドプロジェクトさんの固定種有機種子、サラダミックス(ベビーリーフ)を使用します。もちろん非農薬処理で、収穫的期は約1ヶ月、プランター栽培可能で初心者でも簡単に育てることができます。
これなら間違いないでしょう。
栽培方法
今回は言わずもがな、「電気栽培」でやっていきます。銅線のフィボナッチスパイラルでプラーナを捉え、見事エーテルとして植物の生育に活かしてみたいと思います。
完全室内栽培で人工光を使用し、培土は無菌かつ無栄養のセラミスグラニューを使用します。とにかく既に存在しうる残留農薬や残留肥料が混ざらない様に綿密に栽培資材を選択しました。
セラミスグラニューについては下記を参照してください。
肥料と農薬
今回は電気栽培なので、肥料や農薬は使用しません。
ただし対照実験として
A:普通栽培(ハイポニカ液肥を500倍にして水やり時に使用) B:電気栽培(水やりはします) C:何もしない(水やりだけ)
の3通りの栽培方法を比較します。
参考までに電気栽培を進めていたTwitterアカウントがアップしていた写真がこちら↓
致し方ない部分ではあろうかと思うのですが、植物の状態はさておき、どんな土を使って何と比較しているのか、これでは実際のところよくわかりません。銅線の巻き方もちょっと物足りない様な。これでは正確な検証はできませんので、農家である知識も交え今回の比較実験で「電気栽培」の性能とやらを見せつけてやろうではありませんか。
電気栽培装置を作成
電気アンテナは高品質な「祝い箸」に銅線をこれでもかと巻き付けて作りました。北半球なので時計回りにぐ〜るぐる。
電気栽培の紹介ページの画像を参照すると巻きが甘く銅線をケチっている印象がありました。そんなところで節約しても良い結果は生み出せないという気持ちで心を込めて培地に突き刺します。
それでは栽培開始です。C(水だけ)の種には大変厳しい環境を強いることになりますが、涙を飲んで頑張ってもらいましょう。
2023年05月19日 播種
A・B・Cのそれぞれのプランターに種をまいていきます。
一つ懸念されるのは、電気アンテナの効力が強力すぎてAやBのプランターにまで生育促進効果を与えてしまう可能性です。
全部モサモサに育ってしまったらもはや電気栽培の信者になること受け合いです。
培地のセラミスグラニューは未開封状態で無菌無栄養。既存の培土や露路に植えて電気栽培の効果はすごい!などと甘えたことを言うつもりは毛頭ありません。やったるぞ。
2023年05月21日 発芽が始まる
どのプランターからもちらほら芽切み始めました。良い走り出しです。
2023年05月23日 子葉が出揃う
全てのプランターから子葉が出揃った感じです。このタイミングではまだどれも生育に差はなさそうです。ここからが楽しみです。
2023年05月25日 ちょっと差がつく
この時点で少しAのハイポニカ液肥使用区の株が他と比べ大きくなってきた印象です。電気栽培区では今エレクトロエナジーをチャージしているのでしょうか?
2023年05月28日 だいぶ差がつく
….。
Aのハイポニカ液肥使用区はすくすくと育っています。
BとCはそんなに違いがありませんね。おかしいな。
2023年05月31日 モッサモッサ
さらに差がついてきました。BとCではアントシアニンが出てきたのか赤っぽい株が増えて少しかわいそうです。
2023月06月01日 A区ジャングル化
だんだんとAが大きくなってきてBがカメラに映らなくなってきています。ここまでくると答えは出ているようなものですが、まだ諦めませんYO!
2023年06月12日 実験終了
諦めました。
Aが繁茂しすぎたので、一度収穫してサラダにして食べました。とても美味しかったです。
結局電気栽培区と何もしない区では株姿にほぼ差異はなく、電気アンテナによる生育の促進は認められませんでした。エーテルはいずこに…
まとめ
今回の実験では少なくとも上記サイトQ&A
「電気栽培は屋内植物で素晴らしく機能します!シンプルな箸を使って屋内アンテナを作ることができます。」
実験の結果、この再現性は認められませんでした。なんだよーッ!
※Youtubeに成長を1ヶ月間タイムラプス撮影したものをまとめた動画をアップしていますので、こちらも参考までに↓
ですがまあ、作物や培地を変えればうまくいく可能性がなくもないので、電気栽培への望みは全て捨てると言うのもナンセンスでしょう。
サイトの説明箇所によっては銅線だけでなく亜鉛の線も巻くと良い旨の記載もあったので、こちらも試してみるのもいいかも知れません。ただ、電気栽培のサイトにある画像を見る限り、亜鉛の線を巻いているものは全くなかったのが気がかりです。なんぞ。
如何でしたでしょうか。
私は今後電気栽培の実験をするかは分かりませんが、このままではオカルト農法の類となってしまう電気栽培。志高きどなたかが電気栽培の効果の再現をしていただくことを切に願っております。
ありがとうございました。
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