【趣味】#1 多孔質園芸培土「セラミスグラニュー」とは?

家庭菜園

今回は私が嗜む「農家の家庭菜園」で採用しているセラミスグラニューについて説いていこうと思います。

セラミスグラニューとは?

セラミスグラニュー。それはドイツヴェスターヴェルトで採掘される粘土鉱床を特殊加工した多孔質園芸培土であり、セラミス(SERAMIS)の特徴は高い空隙率とそれに伴う高い貯水量です。そのため、セラミスに植えられた植物は、土に植えられた植物よりも水やりの頻度が少なくて済みます。

約2500万年〜4000万年前に形成された大量の粘土鉱床により、ヴェスターヴェルトはセラミスの基材となる典型的な粘土鉱区となりました。赤熱し破砕した粘土を特殊な工程でポロシティ化(多孔化)し乾燥・焼成した混合物であり、その品質は一定の水準で定められています。

ポロシフィケーション(多孔化)処理。拡大すると孔隙がたくさん

具体的には、原料の品質を確認した後加水して液化した後、特殊なプロセスでポロシフィケーション(多孔化)を行い、80%以上の細孔容積を作り出します。その後粘土を乾燥させ目的の粒径に粉砕しふるいにかけ、1000℃の温度で焼成し必要な強度を得ます。焼成した際に粘土に含まれる鉄分が酸化するために、染料を加えずに粘土が赤茶色になります。

この焼成工程によって植物粒子が不活性化され、生物学・化学的に中性になり、有機物を含まなくなります。つまり無菌状態です。セラミスで菌類が発生するためには有機物が必要で、植物残渣や藻類等が存在する場合にのみ増殖します。

セラミスは構造的に安定しているため老化や圧縮が起こらず、何度でも使用することができます。セラミス栽培で植物が病虫害を受けた場合には、乾燥したセラミスを180℃のオーブンで30分加熱して再利用することができます。

セラミスグラニューは全ての室内植物に適しており、植え替えは一年中問題なく行うことができます。水やりは鉢の容積の約1/4程度の量を上げます。また、セラミスは屋外で使用することも可能です。容器を直接屋外に置く場合は余分な水が抜けるような底穴を設ける必要があります。

と、まあここまでがドイツの公式ホームページを翻訳してまとめたものです。本業でキャベツと玉ねぎを作る傍ら、家庭菜園素人の農家が趣味で家庭菜園を始めました。そのメインに使う培養土に選んだのがこの「セラミスグラニュー」です。セラミスを信じて家庭菜園を盛り上げていこうと思います。

セラミスグラニューの保水力

セラミスの特徴は無菌であること、そして優れた保水力。その保水力をちょっと確かめてみました。アルコロックのグラスに乾燥状態のセラミスを入れて80gを計量します。その後セラミスをザルにあけ、流水に1分ほど当てて十分に保水させます。

湿潤状態のセラミスは153gでした。保水量は73gでセラミスの質量のほぼ同等の水分を保持できるみたいです。この保水力を存分に活かして色んな作物を育ててみたいと思います。

これまでの栽培実績

1年くらい前から色々な品目の栽培に挑戦しています。
今のところの実績としては
● 生姜(△:半数程度が枯れてしまいあまり上手くいかなかった)
● 茶豆(△:徒長気味&草丈が大きく栽培装置に収まらず収量が少なかった)
● 葉ネギ(◎:相性良い。5作目に挑戦中)
● 小かぶ(◎:相性良い。手間もかからない)
● ラディッシュ(○:肥大がいまいちだがまあまあ)
● ベビーリーフ(◎:相性良い。再生栽培も容易)
● 大葉(◎:相性良い。後処理にやや難あり)
● バジル(◎:相性良い。長期間栽培可)
● みつば(○:発芽後は栽培良好だが種子が小さい為注意が必要)
● 文旦(栽培中)
● ぶどう(栽培中)
● キャベツ(栽培中)
● マカ(栽培中)
● セルリーミニホワイト(栽培中)
● イチゴ(栽培中)

こんな感じになっています。これからぼちぼち品目毎に記録を付けていこうと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました