【検証#19】ベジセーフで色々実験してみました。

家庭菜園


さて、話題のベジセーフを使って色々と実験してみたので報告していきます。

pH測定

まずはpHを計測。

pHメーターでは10.85くらい。やはり少し低め?

これは以前実験したホタテパウダー(pH:12以上)よりは低い数値です。
私は敏感肌なのでベジセーフでも付くとヒリヒリしてしまいますが、人によっては素手でも大丈夫な印象。ただ統計上、日本では敏感肌を自覚する人が全体の50-60%いる様なので、パッチテストで以て「素手でも大丈夫です!」と謳うのには些か疑問が残ります。

水質テスターで計測

pHメーターの誤差も考えてもうひとつの水質メーターで測定しました。

結果は
TDS 348ppm 0.03%
SALT 349ppm 0.03%
SALT S.G. 1.001
mV -79
pH 10.63
μS/cm 696
こんな感じでした。こちらは参考までに。

こちらだとpHの値はさらに低い値でしたが、著しく高いわけではないので大体そのくらいという認識で良いと思います。
さて本題はここから。

農産物を使って実験

実験のために残しておいた完全無農薬栽培のキュウリがまさかの甘酢漬けになってしまったので今回は市販の野菜を使用します。
国産ミニトマト、国産ナス、輸入レモンで実験。

ベジセーフのサイトでは、ミニトマトで試験した時の黄色い液体は「栄養や色素ではない!」と断言しています。暗に農産物に付着した不純物ないし農薬の類と言いたそうな表現ですが、まあ良いでしょう。

であれば、ミニトマト以外でも液体が黄色くなっても良いはず。それでは実験していきましょう。

レモン、ミニトマト、ナスを3分ほどベジセーフに着けて観察していきます。

結果としてはやはりミニトマトだげが黄色に変色しました。ナスやレモンでも色が出そうなものですが透明のまま。慣行野菜なので農薬の付着は多少なりともあるはずです。

ついでにキュウリもやってみましたがやはり色は変わらず。

考察

結果から考えられるのは
① ミニトマトがベジセーフの作用で溶出する特定の成分を持っていた
② ミニトマトに他品目には使われない黄色の農薬が使われていた
③ ミニトマトに他品目には使われない黄色の肥料が使われていた

①の場合、ミニトマトの色素なり栄養素なり何らかの成分であることは間違いなさそうです。
というより、検出された農薬の濃度もかなり薄いものでこれらによって着色されているという考え方はそもそも無理があります。
肥料に関しても、栽培過程を考えると実の表皮から着色するほど出ることはまずないと言ってよいでしょう。

https://vegesafe.jp

ベジセーフHPの資料では、黄色い液体の成分を検査したところ「フラボノイド配糖体」が検出されたそうです。フラボノイドといえばフラボンやフラボノールといった植物体全体に含まれる二次代謝物の1つらしいです。これらは単体で白色〜淡黄色を示すので、ミニトマト本体からフラボノイド配糖体なる物質が溶出した為に水溶液が黄色くなったと考えられます。

ただしフラボノイドは食品化学的には水溶性色素成分に分類されるものの、中には無色のものや水に溶け難い性質を持つものもあるよう。

ちなみにフラボノイドは植物性食品に含まれる機能性成分であり、抗酸化性などさまざまな機能性が期待される食品成分でもります。これが落とされてしまうのは少し損かも。

ところでサイトではたまねぎの皮等に多く含まれるケセルチンに価値がある旨の内容を確認できます。このケセルチン、実はフラボノールの一種で機能性や生体利用性について特に研究が進んでいるそうです。

おや、ちょうど良く私はたまねぎ農家なのですぐにたまねぎを調達して皮を拝借。もちろん、玉ねぎの茶色の皮まで食べるのかということは別問題にしておきます。
土が付いているので水洗いしたたまねぎの皮を入れると…

たまねぎの皮で実験

黄色っぽく変色しました!
ちなみにこのたまねぎには植物由来の肥料は与えていません。

となるとやっぱりこの黄色の状態はフラボノイドの類、ということに?玉ねぎの場合ケセルチン配糖体が溶出したのではと考えたくなります。しかし。

トマトタールの存在

これはあまり一般的ではないのでしょうか、栽培した経験のある方はご存知かと思いますが、ミニトマトやトマトには茎葉含めて手で触ると汚れる「トマトタール」があります。

これはアシル糖という成分からなるもので、油分を含みベタベタします。
トマトの茎葉の表皮からは強い黄緑の自家蛍光を発する物質が分泌されており、これがフラボノイド系化合物だとされています。フラボノイドもアシル基の一つとなりえますから、アシル糖のアシル基がフラボノイドであってもおかしくありません。

ベジセーフを使うとこの「トマトタール」が落とされているだけ…と考えた方がシンプルですね。
この場合、トマトの表皮を破壊して栄養類を溶出している可能性は考えにくいです。

左がベジセーフ使用、右が未使用です。
若干色が変わっていますね。

トマトタールにはトマトの香り成分も含まれているので、ベジセーフを使うとそういった風味は損なわれてしまいそうです。ただ、トマトの強い香りが苦手だったり匂いに敏感な子どもには良いかもしれないですね。

ただ、こうなると逆に玉ねぎの着色は何者かという話になってきます。
玉ねぎにはトマトのようなタールは存在しませんし、ベタベタもしません。やはり多少は野菜の表面にダメージを与えているということでしょうか?うーん、わからなくなってきました。

まとめ

今回ベジセーフを使ってみてわかったことは

① 高アルカリであるpH11以上ではなかったものの、それに近いpHなので敏感肌の方は注意
② ミニトマト以外の農産物は溶液が着色しないため、「トマトタール」が溶出している可能性
③ 例外的にたまねぎの皮が着色、溶出させてしまうことから「トマトタール」以外にもある可能性

こんなところでしょうか?

また後日は「日持ちが良くなる」かどうかの実験もしてみたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました